人にとって休憩・休息はこの上なく大切です。
休憩といっても、もちろん睡眠といった長時間のものではなく、今回は仕事や作業の合間の5分~10分程度のものに焦点を当ててみていきます。
休めない環境と個人差
日本人は働き過ぎの傾向もあって、その上周りが休んでいない状況なのに、自分は休めるわけがない。
逆に、俺(私)は休まずこんなに働いてるのに、あいつは休みやがって!というような慣習(悪習?)もまだまだ根付いていると思われます。
自分は公務員として働いていた時に、ちょっと疲れすぎて少し机で休んでいたら、「何休んでいるの?」的な空気や視線を食らったことがあります。
もちろんそういったことは口には出されませんでしたが、そんなあからさまな圧力に耐えれるほどタフでも無かったので、結局疲れた身体にムチ打って仕事を続けました。
結果は、疲れて頭も働かないので作業効率は超低下、済ませれるべき業務も終わり切らず自主的な残業時間へ突入です。
出るだけありがたいですが、残業時間の上限は月に10時間分と決められていたので、それを越えてしまうと突発的な別予算枠の残業が生じない限りサービス残業です。
もう10時間分はとっくに超えていました。
あきらかに仕事量のおかしい部署にいたので、それを他のそうでもない部署と同一にされても困る!と今更文句を言ってもしかたありませんが、かなりの疲労と業務に追われる毎日を送っていました。
と、辞めた今でも思い出すたびに色んなお思いが込み上げてきますが、今回のことで何が言いたかったかというと、そのとおり余りに仕事効率が悪かったということです。
自分の仕事の処理スピード(泣)については今は脇に置いておいて、疲れて集中力の切れた状態では作業効率は大きく低下することは間違いありません。
人である以上、絶対に肉体に疲労が蓄積されます。
疲労感は感じないよ!と言っている人は、その時は脳がハイになっていて疲れを感じていないだけで、疲労は確実に身体に蓄積されています。
そういう方に多いのが、休日の日に逆に疲れを感じるという現象です。
このような疲れを通常感じない人は全体に比べたら少数ですが、いるにはいます。
過去爆笑問題の太田さんが、NHKの番組系でこういった疲労関係の番組に出演され検証された時、太田さんは「休みの方が疲れる」と専門家に話した上で、その疲労度を実際に体液から抽出して疲労物質を測定した結果、他の人より疲労物質が高いという結果となっていました(科学的な詳細は多少違いますが、内容に大筋は同じです。ご了承ください)。
「仕事している(動いてる)方が疲れないわ~」ということでずっと動きっぱなしで、仕事は素早く完了できても、どこかで蓄積した疲労がある限界点を越えた時、身体を壊して長期的に仕事ができなくなるか、下手したら命にかかわります。
無事定年を迎えたとしても、どこかでその帳尻をあわせないといけない時が来ます。
疲れを感じていたら仕事の効率は悪くなる。
疲れを感じていなくても、いつか壊れる時が来る。
そうならないためには、いったいどうしたらよいのでしょうか?
疲れを感じる前に休憩を取る
前置きが長くなってしまいましたが、疲れを感じる大半の人と、疲れを感じない一部の人の両方に共通して実施すべきものがあります。
それは、疲れを感じる前に休憩・休息を取り入れることです。
例えば、人は喉が渇くと水を飲みます。
そのなった時にはすでに身体が脱水の傾向に入り、脳が危険信号をしているからです。
喉が渇いた時に飲むのでは、すでに対応が遅いのです。
一度脱水の傾向になってしまうと、回復に時間がかかります。
マラソン選手は、喉が渇く前に給水をして身体のパフォーマンスの維持するように努めています。
疲労も同様で、大きな疲労を感じてしまった後からでは、元の状態に回復するのに時間がかかります。
そのため、疲れを感じる前に一端休憩を入れておく必要があります。
具体的な休憩の仕方は?
具体的には、45分~50分の仕事を行って5分の休憩を取るといったようにします。
あくまでこれは事務的な機械作業を行った場合の目安なので、仕事のハードさによって差はありますが、目安といてもらえたらと思います。
行動でれば、可能であれば机で目をつむって脱力できれば良いのですが、それが難しければ一端トイレに行ったり、そのついでにどこか一人になれる場所で少し休むといった行動をとります。
どうしても外せない仕事もあったり、休める場所的に難しいこともあるかもしれません。
しかし自分の身を守って仕事の効率を上げるためにも、意識的に休憩のタイミングを見計らっていく必要があります。
もし、どうしても休憩をさせてもらえない、長時間ずっと働くことを美徳とする会社、その仕事を行うことに意義を感じないようなところであるならば、別の仕事を考える必要もあるかもしれません。
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