時間術

人生で一生のうち、元気で自由に使える時間を計算してみた結果・・・

 

自分の人生の時間を具体的に計算したことはありますか?

 

朝起きて、ご飯を食べて、身支度して、学校や仕事へ行き、部活や残業その他をして帰宅し、ご飯を食べて、テレビを見て、スマホを見て、眠って・・・

 

そんな生活を、ルーティーンのように毎日過ごしてきました。

 

多くの人も、基本的にはこのような生活リズムで過ごしてされていると思います。

 

ですが、日々寝たり食べたりすること、仕事をする時間など具体的にどれくらい使っているのか考えたことは今までありませんでした。

 

また自分がどれくらい生きることができるのだろうかも・・・

 

日本人の平均寿命は、

厚生労働省調査で2016年が女性で87.14歳、男性で80.98歳となりました。

 

世界的に見ても男女とも香港に次いで日本は2位という結果で、男女足した平均は84.06歳。

日本人一人あたり約84歳とみて良いでしょう。

 

世界2位で80年以上もあるし、睡眠時間を除いても結構人生時間あるじゃん!と思いがちですが、特に日本人の場合はこの時間の罠にかなり陥っていることに気づいている人は少ないです。

 

それでは実際に人生で、自分で自由に使える時間っていったいどのくらいのものなのでしょうか??

 

自分の意志を持って動けるときは?

現代の日本では人生80年といっても、自分が自由な意志や意識を持って元気に過ごせる時間となるとその時間はさらに減っていきます。

 

まず幼児期や幼少時代。

 

今の自分の記憶をたどってみて、特に3歳以下の記憶を持っているという方はほとんどいないと思われます。

 

自分も全くといっていいほど記憶がありませんし、親達が「お前が2歳の時に〇〇へ旅行へいったんだぞ~」と言われても「へ~」として返しようがありませんw

 

幼稚園期の4~6歳となると、やはり記憶は断片的に覚えていていますがそれでもところどころで、自分の意志で何か目標を持ってやっていたかと言われるとNOです。

 

自分の意識や自我を持ってはいますが、本能やその時の状況に従って行動していたという感じです。

 

つまりは、幼稚園期までの6年間はここでは人生時間にカウントしないこととします。

 

老後は余生としてどうなのか?

日本の大半の方は会社員として雇用されて働いています。

 

そして大変な時間を会社や社会のために使い、老後を余生を自由にゆっくり過ごすために頑張っています。

 

ですが、本当に若い時の力溢れる状態で自由を過ごすことができるのでしょうか?

 

60歳で還暦を迎えて退職し、ようやく余生を過ごせると思いきや、2017年の段階だと年金受給の年齢はどんどん引き上げられて65歳に。

 

それまでの5年間は収入が無くなるので、再雇用という形で新たに働いている人も多い状況です。

 

65歳になってようやく仕事から解放され、年金受給が開始されて経済的にも時間自由的にもようやく安定します。

 

ですが、この現在の年金の状況。今後もさらに受給年齢が引き上げられて、受け取る金額もどんどん低くなっていくことはさけられないかもしれません。

 

さらにある統計によると65歳以上のうちの65%以上の方が、何らかの病気や障害等で苦しんで、長期的に病院へ通い、もっと年齢が高くなると寝たきりの状態や認知症を発症している高齢者も少なくありません。

 

病院にかかってないとしても、高齢による体力の大幅な低下よって、行動も制限されてしまっている状態です。

 

65歳からの80歳までの15年間は、自由を謳歌する時間となりえない可能性はかなり高いと言わざるを得ません。

 

幼少期の6年間と老後の15年間を足した21年間は、人生80年から引かれて残りが59年となりました。

 

睡眠時間で大きく削れる

「人生の3分の1は睡眠!」と某CMで聞いたことがある人は少なくないと思います。

 

人間の3大欲求が「食欲」「性欲」「睡眠欲」で、「性欲」が満たされなくても生きていくことは出来ますが、「食欲」と「睡眠欲」が人間は生きていく上で必須です。

 

次の日や日々のパフォーマンスに大きく響く「睡眠」は、人生の3分の1も削るほどに大きいものですが、これが無いと人間死んでしまうので健康的に生きることの出来る時間として1日8時間を削ります。

 

人生80年を目安とした場合、睡眠に必要な時間は約26年です。

 

59年から26年が引かれ、これで残りの起きて有効に使える時間は33年になりました。

 

学校で過ごす時間は?

小学校1年生の7歳から65歳までの起きている間が、体力的にも意欲的にも自由に過ごすことの出来る時間となりました。

 

ですが、この起きている間も多くのことをしなければなりません。

 

まずは義務教育や大学までの学業の時間があります。

 

小学校ではトータル約5600時間、中学校でも約3000時間。

 

高等学校から大学までの時間を総合計すると、約3年もの時間が学業に費やされています。

 

これに休みの日も含めて部活動や予習復習・テスト勉強や通学時間等その他学校のために必要時間として、1日2時間取ったとしても約9500時間=約395日=約1年。

 

大学を卒業して社会人になるまでに、学業へ必要なものとして約4年もの時間が必要となります。人によればさらに多くの時間が必要となるかもしれません。

 

これで残り33年から4年が引かれ、29年分となりました。

 

そろそろ危機感を感じてきましたが、まだまだ終わりません。

 

会社で働く時間は?

ここでかなりの時間を要する勤労時間はいったいどのくらいのものなのでしょうか?

 

新卒の22歳で会社に勤め、60歳の定年まで働く期間の38年間。

 

さらにはスーパーホワイト企業を例として、週休2日で1日8時間の労働をした場合、1年間の勤務が約260日で約2080時間。

 

これが定年までの38年間でトータル79040時間=約3300日で、約9年分の時間は働いているということになります。

 

これに通勤時間と言われる平均片道1時間=往復2時間もトータルで計算した場合、約6600時間で約9カ月分は通勤時間に使われているので、その他もろもろの時間も含めて足すと、約10年分は会社のために使われている計算になります。

 

これで残りの自由人生は29年から10年引いて19年となりました。

 

日常生活でも大幅に使われる

残りの人生のうち自由時間を使える時間がついに20年を切ってしまいました。

 

ここまでくると、人生大往生したとしても自分の時間は意外に短いことに驚かれていると思います。

 

私も自分で調べてみて絶望感が増してきていましたが、まだまだ終わりません。

 

今まで幼少・老後・学業・勤労・睡眠に必要な時間分を差し引いてきました。

 

しかし人生はこれだけではありません。

 

かなりの時間を占めることとなる日常生活もその中に含まれます。

 

まずは料理や食事や皿洗い、そして買い物。

自分も一人暮らしの時に、料理に興味を持っていたということもあってか、時間が出来た時は作るようにしていました。

 

簡単なものではなく、野菜切りから煮る・炒める・焼くなど通常行うであろう作業を行うと、調理だけでも1時間は優に超えてしまっていました。

 

そして早めに食べて皿洗いをしたところ、トータルで2時間くらいの時間を要していました。

これは夕ご飯の時です。

 

簡単に済ませる朝ご飯だとしても調理・食事・皿洗いでだいたい1時間はかかってしまいます。

 

昼食もその時々によりますが、弁当だとしても30分くらいはかかると思われます。

 

そして買い出しや行き帰り・食材の整理。

 

これだけでなく日々の洗濯(干す・たたむ・収納)や家の掃除。

 

自分も最初は興味を持ってやっていて、同じ一人暮らしの友人にこのことを話すと「お前マメというかマジメだなw」と笑われましたが、この時間の消費と思った以上の重労働に次第に億劫になってしまいました。

 

世の中の奥様方本当にスゴイです。

 

自分は慣れていなく長く時間がかかってしましたが、慣れて早い奥様方の平均タイムとしても3~4時間は家事にかかってしまいます。

 

これ以外にも育児や親の介護など、ほとんど付っきりで見ないといけないこと。

 

身支度、風呂、トイレetc・・・・・

 

これらの時間をトータルすると、約8~10年分の時間を費やしていると言われていています。

 

その結果、間の8年を差し引いたとして、残りの自由な人生の時間は11年となりました。

 

この貴重な11年分も、さらに減る

人生様々なことで時間を取られる中で、ようやく自分のためだけに使うことの時間がわかりました。

 

人生80年と長いように思えて、実質11年分しかないことはかなり不本意にも思えます。

 

ですが、この貴重な11年分すら、日々の生活の過ごし方によってさらに失ってしまいます。

 

一日テレビ視聴平均が3時間で休日が4時間と言われており、7歳~65歳までの期間このテレビの使用する時間を計算すると、約7年分の時間がテレビに費やされている計算になります。

 

さらにスマホに使用される時間は、1日平均80分使用と言われてるので、最もスマホを持ち始まる高校生の始まる15歳から65歳までに期間で計算してみると、約2.7年分はスマホに費やしています。

 

合わせると約9.7年分。

 

Youtube等のネット動画やAbemaTVなどのネット番組を見る機会が増え、通常のテレビを見る時間は減って来ているとはいえ、その分がネット動画を見ることに置き換わっている状態です。

 

これにさらにテレビやPCゲームを含めた様々なコンテンツを含めると、トータルで約10年分相当です。

 

残りの自分の人生は1年分となりました。

 

1日の空いた時間・暇な時間にテレビやスマホ・ゲームなどのコンテンツを使用してしまった場合、もうほとんどの自分の人生は残されていません。

 

もちろんそういったコンテンツが本当に自分の人生を輝かせて、必要なものであれば良いですが、もしそうとまで思えないのであれば、余りにも大きな損失です。

 

残業ブラックな職場の場合・・・

そして合わせて考えたいのは、仕事には否応なく付きまとう残業の時間です。

 

ホワイトからブラックまで、すべての残業トータル平均時間は1日1~2時間残業と言われています。

 

月平均にすると約30時間です(ホワイト企業が大分減らしてくれていますねw)。

 

この場合だと、新卒22歳から60歳定年までの38年間で、約1.5年分は残業に費やされています。

 

この平均値の場合、貴重な11年から引いて残り9.5年となりました。

 

これはまだホワイトめなところですが、それでも結構減っていますね。

 

労働基準法としても、残業時間の上限として月45時間・年360時間と規定されていますが、これがブラック企業クラスの残業となってくると、過労死ラインと言われる月100時間も、法令違反のため表立っていないだけで現状充分ありえる数値です。

 

週休2日の週5日勤務でも、1日5時間残業した場合は週25時間×4週で月100時間はあっという間にクリアします。

 

1日4時間残業だったとしても、休日出勤を月に2~3回すればその次元に達します。

 

そのような勤務を続けた場合、約5年分の自由時間が消費され、残りは6年。

 

さらにかなり疲れ果て、病気がちなまま精神的に疲弊するためわずかな時間があれば休むことに専念しないといけません。

 

自分のために自由時間を使っている余裕はありません。

 

それどころか精神を病んで鬱状態になるか、身体が壊れるかどちらかです。

 

自分の場合は1日4時間残業して、休日も出てやっていたので、月80~100時間くらいになっていました(もちろん残業手当は時間数で決まってるので、1割くらいしかもらえませんでしたが)。

 

加えて果てしない仕事量で追い詰められるように仕事や精神的にキツイ案件をやっていたので、結局2年が限界でした。

 

完全にはぶっ壊れなかったものの、半壊した肉体精神を元に戻すにも数か月は要して、これが完全に鬱診断されるまでやっていたら、人によっては治るのに相当時間がかかっていたとのこと。

 

そして肉体精神がぶっ壊れるまでの生活は、ほとんど仕事か寝るかの生活だったので、自分のことをしたという記憶がありません(笑)

 

残業の多く、あまりにも疲労度が高い状態になると、残業で時間が大幅に取られるだけでなく体力回復のためにさらに多くの時間、そして何か新しいことをするための気力を奪ってしまいます。

 

最後に

今回のことで何をお伝えしたかったかというと、人間1人に与えられた時間、それも自分の生活・環境を良していくために与えられた時間はあまりにも少ないということです。

 

あくまで平均値等をもって時間の計算をしたため、多少の独断と偏見もあり、人によって残りの自由時間にバラツキにあるのは間違いありませんが、おおよその数値は同じようになると思われます。

 

あまりに少ない11年という自由時間。22歳から会社で働いた場合は、そこからさらに8年分までしかありません。

 

残業などで引かれてしまうと残りの時間は?スマホやテレビに多く時間を取ってしまっていたら残りの時間は?

 

今この時の人生は1回しかありません。

もし惰性でテレビやスマホ・ゲームをしているのであれば、その時間は考える必要があります。

 

仕事は誰しもしなければならないし、どの道を行っても大変ですが、自分のやりたいこと、自分にあったことを選択することができます。

 

自分達はただ労働するためだけに生まれたわけではありません。

 

自分の時間の選択・行動次第で、より豊かにすることができます。

 

テレビに使う1時間でも、自分を輝かせるための別の時間に使うことから始めてみるのも良いかもしれないですね。

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