「日に30時間の鍛錬という矛盾のみを条件存在する肉体!!」
漫画家である板垣恵介さんの、週刊少年チャンピオンに連載されたフィクション漫画「グラップラー刃牙」で、主人公の範馬刃牙の腹違いの兄である【ジャック・ハンマー】が言い放ったこの一言ですが、これを見た時は色んな意味である種の衝撃を受けました。
「なんちゅう発想」
「めちゃくちゃなこと言ってる」
「もう次の日に突入して20時間休んじゃってるんじゃ・・・」
ステロイドやったり無理矢理手術で身長伸ばしたりと、とんでもないことをしている人ですが、グラップラー刃牙のこのシーンを読んだのは社会人1年生頃にもかかわらず、アラサーになってもなぜかこの言葉だけは印象に強く残っています。
そして現在仕事していく中で、作業量や時間効率について考えるようになった時に、この言葉をふと思い出しました。
あの時自分に強く印象付けたあのセリフは、どういった意味を持っていたのだろうか?
時間効率などと繋げるには、あまりにもメチャクチャな内容かなと思いましたが、どうしても気になって仕方なかったので、今回思い切って検証してみました。
人間は1日24時間ということは間違いない・・・けれど
人間は誰しも平等に1日24時間という時間が与えられて、生まれ・信条・金銭等あらゆる差がある中で唯一平等なものであると世間一般的に言われています。
確かに時間の流れで見れば24時間は平等に与えられて、人類全員がストップウォッチを一斉に押したとしても、機械が壊れていない限り間違いなく物理的に24時間を刻みます・・・が、
これに「仕事の効率」という面を考慮して考えてみると、話は大きく変わってきます。
「1日は24時間しかない」「平等である」「この時間内でしっかり頑張れるかで人生が変わる!」
この24時間という時間で頑張って作業することは本当に大切だと思います。実際にその分作業量は増えます。
ですが言葉通りに取ってしまうと、「とにかくある時間の中でやらないと!」という(脅迫)観念のもと、ガムシャラにやってしまうだけになりますし、実際に僕自身もそうでした。
ネットビジネスに出会ってからは、夜遅くまで、時には深夜まで作業が出来るまで無理して起きてやったり。
ただひたすらにパソコンの前に座っての作業のため、運動もせず・・・
とにかく半ヒキコモリのような生活をしていました。
結果どうなったかというと、その分それなりの作業量をこなし、成果を上げるために必要なことは出来ました。
しかし、作業を始めた当初と比べて、慢性的な疲労に悩まされ、身体の筋力も落ち、特にお尻の筋肉が減ったため、固いイスに座ると骨が当たって痛い状態になりました。
さらには頭もボーっとしたような感覚が長く続き、どこかやる気やモチベーションが低下したような状態が続きました。
こんな状態になってしまっては、成功とは言えないと強く思うようになり、時間と作業量の効率性、健康について考えるようになりました(←これが今回30時間の矛盾について考えるようになったキッカケですw)
1つの仕事にどれだけ時間がかかるか?
こんな経験はありませんか??
・勉強や課題、何か資料を作ったりする中で、ノリにノッて普段より圧倒的に短い時間で課題を終了させるだけでなく、頭も冴えて色んなアイデアも浮かんで作業ができた。
・ノッている状態でなくても、同じようなレポート作成をやった時、方や1時間で終わらせることができたものが、もう一方では全然頭が働かずボーっとしてて、結局3~4時間近く作成に費やしてしまった。
ここまで開きは無かったとしても、同じような経験をされている方も多いのではないかと思います。
私自身も現在こうやって記事を書いている時でも、調べることや構成をどうするかをパッと思いついたり、パソコンのキーボードを押すスピードも速く操作が出来て、結果的に1時間もかからないで記事を作ったことが多々あります。
ですが同じくらいに、何を調べてどんな構成や内容にすれば良いか頭がまとまらず、パソコン押すスピードも結果遅くなって、気付いたらリアルに4~5時間かかっていたことがあります。
それどころか文字の脱字があるはで、全体の質も低下して散々でした(笑)
ほとんど変わらない文字数や内容なのに、良い時と悪い時を比べると約4倍もの時間を損してしまっている計算になります。
仕事効率的に言って、良い時は記事が1日5~6記事出来る中で、悪い時は1日1~2記事が限度です。
ですが、それでも同じ1日です。
良い日も悪い日も1日1記事だけとして、自分が1記事1時間で出来る調子のタイミングを見計って作業すれば、悪い時に比べて3時間も別の時間に当てることが可能になります。
人間の調子は一定でない
人間には夜寝て朝起きる、食事をするといったバイオリズムがあって、頭が冴えている、集中できる時、頭が働かない時、眠い時など様々です。
頭が冴えて集中できる時に作業を行わず、頭が働かず眠い時に作業を行うのは大変非効率で、結果多くの時間を失うことになります。
同じ24時間が与えられて、起きている時間ずっと真面目にガムシャラに時間やタイミングに関係なく同じ作業を行ったとしても、有効的に時間を活用してい自由な時間を得ている人よりもずっと、作業の完成数や精度が低く、時間も失っています。
少し乱暴な説っぽいですが、1日4倍の効率で出来るタイミングの時に2時間集中して行うことで、結果としては8時間分の作業を行うことが出来ます。
これで、8時間から実質時間の2時間を引くと、6時間分の時間を得たことになります。
この場合、同じ1日24時間に6時間が足され、1日30時間という時間を獲得。
これで、ジャックハンマーの言った「日に30時間の鍛錬という矛盾!!」というの時空を超えた世界に到達できます。
「日に30時間の鍛錬と言う矛盾!!この矛盾をひたすら鍛錬の密度を高めることで補い続ける」
と言った【グラップラー刃牙】のジャックハンマーのこの言葉が、今は何を言わんとしていたかわかったような気がします。
このような説明をすると「何言ってんだこいつ・・・ヤバい奴だ・・・」と思われても仕方ありませんが、
つまるところ【効率の良い時間にやるという時短術】によってその分の【時間を得る】、【時間に対して作業の密度を上げる】ということにも置き換えられます。
ジャック・ハンマーは、普通の人が24時間の間に鍛錬(作業)して到達する結果に対して、究極的にまで効率や密度を突き詰めることで、同じ24時間でも30時間分に相当する結果を出していたということを言いたかったのではないかと思います。
多少乱暴な結論かもしれませんが、この考えをしてみて自分自身では腑に落ちて、スッキリした感はあります。
根性論は非効率
今回説を検証してみた中で僕自身も、
「こんなに時間をかけて頑張ったのに、これしか出来ていないのか・・・クソッ!」っと思うこともあれば、
「今日かなり多くできたし、スムーズにいったな~時間も出来たしどこかへ行こう」と思うことも多々ありました。
昔は効率や時間なんて関係なく、ただただやるだけ主義で頑張っていました。
もちろんそれも成果を上げて、自分自身の成長のためにも重要な要素であると思います。
ですがそれって、「ただの昔ながらの【根性論】だったんだなぁ。」と思うようになりました。
夏に一番暑い最中、厳しい野球の練習で「根性だ!」とか言ってずっと水を飲ませない昔気質な監督。
ペナルティや「お前らを鍛えるため」と称して、ずっと無理なオーバーワークや筋トレを強いる上席の頭の固い人間。
実際のところこれで強くなれるのも事実ですが、結果脱水症状で死の危険に陥るだけでなく、回復まで時間を要したり、結局オーバーワークで筋肉が鍛えられるどころか痩せていったり、慢性疲労や休まないことで効率が悪くなるどころか、精神的にも鬱の症状を生み出す原因となります。
自分が忌み嫌う人間と同じことを、自分自身に課してしまっていたのだとその時強く反省しました。
鍛えた筋肉も休ませることで筋肥大して成長し、休むことで脳もスッキリして作業効率もあがります。
結局効率的に行うことの方が、長期的に続けることが出来るだけでなく、もたらされる効果も高いです。
最後に
それからというもの、自分は時間効率と作業についてさらに調べるとともに、自分の身体でもって実験と検証を行うようになりましたが、間違いなく効果的であると確信してます。
そして今回の説(ジャックハンマー先生でいうところ)の「1日30時間という矛盾」というハチャメチャなことをテーマにしました・・・
しかし、実際に当てはめてみると一つの考えとしても使えるものでもあるので、今回の事も興味本位で考えて頂ければとも思います。
今後どういったことをやったのか具体的にお話しできたらと思いますので、よろしくお願いします。