時間術

人間が夏休みの宿題をラスト1日で出来る理由

 

学校の1年の期間の中で、大きな楽しみの一つに夏休みがあります。

 

しかし膨大な夏休みの宿題にいつも苦しめられてきました。

 

夏休みの初期に素早く全部終わらせて、夏休みを心おきなく堪能する強者。

 

ちゃんとペース配分を考えて、コンスタントに無理なく宿題をする人。

 

始業式の日、夏休み宿題をを忘れてクラスみんなの前でさらし者となり、プラスアルファのペナルティを受けたかわいそうな人。

 

夏休み最初に一気に宿題をやれる人は、それでもやっぱりキツイ作業なのでごく一部で、宿題忘れてさらされてしまう人も数えるほど。

 

ほとんどの人は速さに差はあっても、夏休みの間に宿題を終わらせます。

 

ですがその中には割と、夏休みの終盤になって尻に火が付いたように宿題をやる危うい人たちも存在します。

 

僕もその中の1人でしたが・・・・。

 

夏休みの宿題は本当に1日で終わる?

 

ぶっちゃけて言うと、夏休みの宿題の分量を最後の1日だけで終わらすのは物理的に不可能ではないかと思います。

 

こんなことを言ってしまうとタイトル自体を否定することになってしまいますが、小学校の夏休みの宿題でどんなものがあったか思い出してみてください。

 

各教科のドリル的な問題集、読書感想文、図画工作の作品課題、毎日の日記、自由研究etc・・・

 

地域や年代によって差はありますが、こういった物があったと思われます。

 

各教科のドリル的な問題集ならどうにかなるかもしれませんが、読書感想文や、図画工作の絵や作品、自由研究となるとそうも言ってられなくなります。

 

ある程度(少し)は宿題をやっているけれど、ラスト1日で終わるか否かの量・・・というのが正直なところだと思います。

 

なので、ここはドリル的な問題集に的を絞っていきたいと思います。

 

 

自分の過去の失敗

 

自分の場合は、「まだ時間があるから大丈夫だ~」と高をくくって後回しにするタイプの人間だったので、後半になっていつも尻に火がついて宿題に追われる日々を過ごしていました。

 

ですが、それでもどうにか宿題を終わらせていました。

 

そんな自分が危機に陥ったのは、高校生時代の夏休み終了の10日前にあった登校日の前日。

 

宿題は例のごとく大半に残していましたが、夏休み末までに終わらすことの出来る文量でした。

 

しかし明日通学のために連絡した、一緒に通学している友人の「明日の登校日って英語の課題は先に提出だったよね?」

 

の言葉に完全にフリーズ。

 

完全に忘れていただけでなく、その英語の課題はほとんど手を付けていませんでした。

 

気付いた時間は幸か不幸か提出日である登校日の前日午前。

 

その時から火が付いたように英語の課題に取り掛かりました。

 

さらし者や追加ペナルティを受けるのがイヤという一心で、焦りと緊張のためか脳はアドレナリンがバンバン出まくり、

 

読解問題や回答の必要な問題は、もう間違っている前提で恐ろしいスピードで仕上げることが出来ました。

 

夏休み中間の何の変哲の無い1日じゃ考えられないスピードと能力で、英語の宿題を片付けていきます。

 

ですが一番の問題は、英語の例文の複数書き映しという課題。例えば「I  have to do summer vacation homework」のようなやつを、例文一つにつき5回書かなければならないというもの。

 

しかもそれが大量の例文を、A4ノートの半分強は書かなければならないというものです。

 

頭は使わなくていいですが、ごまかし効かない分体力と手首がイカれないかの勝負です。

 

例文書き込み以外の英語の宿題を終わらせたのが21時。登校する明日の朝までに、例文書き込みを終わらせなければなりません。

 

途中眠たくなりかけながら、手首が悲鳴を上げながらも、朝日が差し込む頃には英語の宿題を終わらすことができました。

 

さらし者やペナルティは避けることは出来ましたが、腱鞘炎とまでいかなくても数日は物を書くのが本当に辛い痛みと激しい疲労感にさらされました。

 

 

なぜ人間は宿題を終えることが出来るのか?

人間は背水の陣となって追い詰められたり、火事現場や命の危機に陥ると火事場の馬鹿力といった自分の実力能力以上の力を発揮することが昔から言われています。

 

 

そのことについては、脳科学的にも説明されており、

「人間は追い込まれると脳内でノルアドレナリンが分泌され、それが集中力を高め、研ぎ澄まされた結果最高のパフォーマンスを行うことが出来る」と言われています。

 

10メートル先にいるイノシシが突進してきているのに、いつもの脳の状態のままで「イノシシが向かってきている~」と呑気に構えていたら、概ねエグイ怪我を負ってしまいます。

 

危険状態で脳が集中状態になることで、「すぐに横に避けよう!」と判断して行動することが出来ます。

本当にヤバい!といった緊張状態が、人間のパフォーマンスを普段以上に大幅に上げ、「夏休みの宿題が終わってない!ヤバい!」といった緊張・危機的状態が普段以上に能力を向上させます。

 

これが、人間が夏休みの宿題を1日で終わらせることが出来る理由で、実際に自分の身体にも起こったことです。

 

そして同じ量の宿題を、夏休み初日の全く危機感のない状態ではすることができない理由でもあります。

 

さすがに火事場の馬鹿力は生命的な危機であるため、普通使わない脳のリミッターと解除して肉体破壊前提の力を出してしまったり、大量の夏休みの宿題を一気に終わらせるといったことは自分のことですが肉体に大きなダメージを与える結果となりました。

 

 

どうすれば上手くいくか?

上で紹介した方法は、「肉を切らせて骨を切る」的な諸刃の剣なので、出来ることなら火事場の馬鹿力を起こすような環境に合わないことを願うか、夏休みの宿題は計画的にコンスタントにやっていかなければなりません。

 

 

結局のところ計画的に宿題をできていなかった自分の責任ですが、本当に自分はケツに火が付かないと動けない人間です。

 

そういった人は多くはなくとも、自分だけではないかと思います。

 

これからも肉体に大きな犠牲に払いながら生きていくのか・・・と思い続けていましたが、ケツに火が付かないと動けないが、肉体も犠牲にしたくない自分にとってうってつけな方法を後に発見しました。

 

それが、「時間制限」を何かをする時に設けることです。

 

これを行うことによって、適度に緊張をもって、脳内からノルアドレナリンを出して集中状態を作り出すことが出来ます。

 

これについては、次回に具体的にご紹介できたらと思います。

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