前に「夏休みの宿題をラスト1日で出来る理由」について書きましたが、そこで人間は時間が迫っているような、危機的な状況で集中力が増すことについて触れました。
今回はその「制限時間」を設けることで得られる効果や、具体的な方法についてご紹介したいと思います。
自身に追い込みをかけて集中力をアップさせる
人間は命の危機に追い込まれたり、夏休みの宿題を終えていないといった危機的な状況に陥ると、脳内からノルアドレナリンが分泌します。
これで集中力がアップして、脳が研ぎ澄まされることで普段の能力以上の力を発揮することが出来ます。
ですが、実際に火事現場にいたり、夏休みの宿題を寝ずに徹夜で一気に終わらせるといったことでのノルアドレナリンの分泌での集中効果は、かなり長い緊張状態や肉体への大きなダメージを与えてしまいます。
結果的に数日そのダメージを引きずって、その期間は生産的でない毎日を送ってしまいます。
いざという時には必要で、それが人間の機能として備わっていますが、そこまでのハイリスクできるなら使わないに越したことはありません。
ですが、このノルアドレナリンでの集中状態を効果的に使うことが出来ます。
それは「制限時間」を設定して仕事や作業をすることです。
自分で「ここまでの時間に終わらせないといけないと」という制限時間を設定することで、その時間内に終わらせようと集中して努力します。
自分の場合ですと、コンサルタントをさせて頂いている企業のクライアントさんと立会の約束をしている日までに、提示しなければならない資料や説明・企画を作るのにものすごく集中して作業することが出来ました。
絶対にクライアントさんへの資料(納品物)がある期限が迫っていると、その恐ろしいほどの危機感から普段以上に集中して作業をすることが出来たのを覚えています。
その場合は、本当に危機感持って集中して行うことが出来ていますが、夏休みの宿題を徹夜で書きまっくたような肉体への大きなダメージはありません。
すなわち、期限を見据えた状態で作業をすると、仕事の効率がアップします。
これを、学校の宿題といった誰かに決められた期限ではなく、自分で「制限時間」を決めて行うことで作り出します。
例えば、こういったブログの記事を書くのに「1記事を1時間30分で!」と自分に制限時間を設けます。
そうすると、是が非でも1時間30分に終わらせようと努力します。
そうすることで、漫然と1日の中のどこかで終わらせればいいやという気持ちではない、計画的に仕事を行えます。
集中できる時間を2倍に増やすことが出来る
人間は作業を始めた最初の時間あたりは集中していますが、次第に疲れや作業への飽きで集中力が低下していきます。
時間制限を設けずに、ただ漫然と作業を続けた結果、集中力も低下するので記事が出来る時間も遅くなる傾向にあります。
対して時間制限を設けると、制限時間終了前になると終わらせようとまた集中力がアップします。
単調で憂鬱な作業をしていても、「あと10分で終わるから頑張ろう!」。
もしくはテスト本番で残り時間が10分になったところで、「ヤバい!どうにか空欄埋めなきゃ!」と集中するような状況です。
作業を始めた頃の集中できる時間を「初頭努力」。
作業終了前の集中できる時間を「終末努力」といわれています。
制限時間を設けることで、この「終末努力」の集中期間を獲得することができます。
これで作業効率は2倍となる、制限時間を設けることでの効果です。
ストップウォッチを使って時間制限?
時間制限を設けて仕事をする上で、取り入れる具体的な方法として、「ストップウォッチ」を使って仕事や作業をすることがおススメです。
この方法は、脳科学者としてテレビにも出演された茂木健一郎先生も愛用していると著書に書かれています。
この方法を使って仕事や作業をして、もし時間内に終わることが出来たらゲームクリアのような達成感も得ることが出来ます。
自分もストップウォッチを利用して制限時間を決めて実行するようにしています。
ですが、意外とストップウォッチって探しても無いものなのです(涙)
電気量販店に行って、店員さんに聞いてみても売っておらず(たまたま無かっただけかもしれない)
そのため、ストップウォッチが無い場合は、パソコン画面の端に表示してある(20:59)といった時刻を見ながら、この時間にまでに行うという事を決めて実行しています。
または、携帯のストップウォッチ機能を使う方法もありますが、携帯の場合スリープモードになってしまうので、確認するのに起動する作業が、集中力を阻害する恐れもあるので出来るのであれば使用しないようにしています。
制限時間に終わることでゲームをクリアした達成感を感じることも出来ますし、どのようにやったら早くキレイに記事を作るか反省してPDCAを回すことも出来ます。
試して損することは絶対にないので、ぜひとも試して頂けたらと幸いです。