田舎暮らし

年中田舎地方暮らしの自分から見るデュアラーの良いところと古民家の値段

2019年1月23日TBS放送の「ビビット」で、2019年のトレンド予測として【デュアラー】が紹介されました。

 

デュアラーとは、通常は都会暮らしをしつつ、週末は田舎の自然の中で過ごすという「2拠点」で生活すること。そのような人達のことを指します。

 

「2つの」的な意味を持つデュアル(Dual)から生まれた造語になっていますが、今回は地方田舎暮らしをしている自分からデュアラーの生活について見てみました。

 

ビビットで紹介されたデュアラーの方々

ビビットでは、通常は東京都心でネット関係をしている30代のご家族が、月に1回時間を取って家族4人で新幹線で2時間30分、車で1時間30分かけて石川県の日本海沿いの古民家で過ごすというものです。

 

家は本当に昔ながらの日本家屋で、値段は国産車1台分と紹介されていました。

 

おそらく200~300万円くらいだと思われますが、実際にそれくらいでいけると自分の経験的に思えます。

 

そのご家族のご主人は釣りがご趣味と言うこともあったり、そういう生活に憧れて家族のご理解もあったと思います。

 

他にも、週末に趣味のDIYも高じて買った古民家をDIYしながら改築している方。

 

そして週末に同じ思いや趣味を持つ仲間と集ってバーベキューしたり自然を満喫するために月々4000円の格安で空き家を借りている方が紹介されました。

 

実際に移住も視野に考えながら準備をしている方など様々ですし、出演されている方は本当に楽しそうな顔をされていましたね。

 

デュアラーはリスクが低く始められる

自分もかなりこのデュアラーの方達と結構近い思考で、都心部から今住んでいる田舎にiターン。

 

大きな目的としては広々とした庭で割と広範囲に自家用の野菜を育てたかったのもありますし、空気の良い場所でゆったり過ごしたいという思いがありました。

 

ただ週末だけというわけではなく、良い空気は毎日吸っておきてぇな等々考え、

 

インターネットで行政が紹介している空き家バンク(この町では「待ち家バンク」と呼ばれている)で家を探して、出している家の所有者と話し合ってこちらも国産車と同じ値段くらいで一括購入しました。

 

確かに空き家を買ったり利用するにはそれなりの費用もかかってしまいますが、都会を主の生活場所としている人デュアラーの方々は都心部に基本的には住民票があります。

 

これが自分みたいに引っ越すとなると、あらゆる住所の変更や各種手続き、その町のゴミ出しのルールや日常的なこと等色々と大変なことも。

 

また小さい子供がいると幼稚園や保育園、その後の学校のことなど色々なことも考えないといけませんし、何より自分の妻の同意も得ないといけません・・・

 

自分の場合は奥さんも、結構今住んでいる田舎的な生活が良いという考えを持っていたのでそんなに話し合うことはありませんでしたが、思いが違うとそこに定住というのはかなりハードルは高いです。

 

その点週末田舎暮らしのデュアラーは、そんなかなり大きいリスクは無いので、実行に移しやすいということはあるかなと思います。

空き家古民家の値段は?

自分の買った空き家の値段は、さきほど国産車と同じくらいの値段と書きましたが、具体的な値段としては改修工事も含めて約300~350万円かかりました。

 

1階平屋建て、築約60年。

 

途中で前に住んでいる人がそれなりに工事もしていたので壁の漆喰や畳も新しめです。

 

ですが、骨組みの木が昔囲炉裏の煙か何かをしていたのか、黒くなっていてとても味があるだけでなく腐食性にも強くなっていました。

改修工事と言っても、台所部分がベニヤ板にカーペットが敷かれていたところをフローリングに変えたり、収納や外部を少し手直しするところものなのでぶっちゃけやらなくても十分住めるところでした。

 

なおかつ土地代込みで、IH対応、ユニットバス、トイレは汲み取りではなく下水道完備でウォッシュレット付きというかなり運が良かった物件だったと思います。

 

他にも空き家を他の都市含めて探したところ、値段は70万円くらいから1000万円くらいと結構な差はありました。

 

感覚的には、100万円を切る値段のところは畳や壁・床を直さないと住むのは難しい物件が多かったです。

 

しかし土地付きの値段で、500㎡を越えているようなところもあるので「自分でDIYをしたい!」という方にはオススメだと思います。

 

家も2階建てで大きく、今スグ住んでも大丈夫というような物件は600~1000万円くらいはしたりします。

 

これらの物件はちょっと金額も高くて手が出しにくいところもあるかもしれません。

 

規模や土地、状況によっても値段の上下はありますが、だいたいの物件の目安は200万円~600万円くらいで購入できると思います。

 

空き家を貸している方もかなり少ない人数ですが、月に5000円~20000円で貸しているところもあります。

 

空き家バンクを行政のホームぺージに出している人の大半は高齢の方で、管理や固定資産税のこともあって出来れば手放したいという人も多いのも現状ですが、固定資産税は自分のところはかなり安いと思いました。

 

年間1万4000円くらいで済みました。土地付き戸建ての平均が年間12万円~24万円くらいというのを考えるとかなり安いかなとは思います。

 

以上に上げた値段の目安は、これはあくまで一般的に行政HPへ出している値段であって、実際に所有者の人に会ったりすることでその値段の交渉も可能かとは思います。

 

自分の場合は、もともと家の状態や土地の割に安いとは思っていて、所有者の人もこれ以上は下げれないということだったのでその値段で決着しました。

 

でもその土地の人に色々聞いてみたところ、空き家バンクに出していないだけで空き家はさらに多く、さらに掘り出し物があったり、関係が深まって仲良くなるとむしろ無料で家を譲渡してくれたりすることもあるのだとか。

 

値段とはは割と柔軟性があって、まだまだ出ていない空き家多くあるので、これからデュアラーや田舎暮らしに興味があって行動を考えている方は【行政が出しているもの以外でも掘り出し物の空き家はある!】という認識を持って行動されることをオススメします。

 

都心部の利便性や商品が捨てきれない

やはり田舎ということになると、今まで住んでいた都心部と違って買い物に関しては結構苦労する点が増えてきます。

 

基本的な最低限必要そうなものは手に入りますが、やっぱり少し車を走らせます。

 

商品数はやはり減ってしまうところもあって、今まで手に入っていた自分がお気に入りの調味料とかグッズが手に入りにくくなりました。

 

特に家電系の店、洋服、その他レジャー施設等は近くに無いので、それが必要な時は都心部まで車を走らせる必要が出てきます。

 

そういう時は「今まで住んでた都心部が便利だったな~」と思うことがありますが、住み続けているとあまり気にならなくなりました。

 

それに田舎と言っても都心部に割と近めな所なので、必要があれば車で行く感じで十分対応出来ます。

 

さらにはこのネット販売時代。

 

家電や日頃手に入りにくいものは「Amazon」や「楽天」などのネット通販でだいたいのものは手に入ってかなり助かっています。

 

ネット環境の充実、そしてこれらが台頭してくれたおかげで田舎にいてもひどく物に困るということはありませんが、それでもなかなか利便性が捨てきれないところもあります。

 

が、野菜は良いもので比較的安く、もしくは無料で手に入ります。

 

まとめ

【デュアラー】として田舎へ進出することは、田舎暮らしへの憧れと同時に引っ越すことへの抵抗がまだ強い方にとってはかなり行動に移しやすいスタイルだと思います。

 

田舎の空き家を借りたり手に入れることも、本当に国産車1台分が買える値段から十分に考えることが出来るので現実的でもあります。

 

そしてこれは個人的なお願いなのですが、少子高齢化がより一層顕著な田舎へ、デュアラーやIターン・Uターンを通してぜひとも若い力と活気を入れてもらえますようよろしくお願いします。

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