ブラック公務員

地方公務員(特に消防)の人事異動はもはや転職レベル~内示で地獄を見ます~

異動を懇願し申告するも連続で聞き入れられず、絶望し7年目で公務員を自主退職したharakohです。

 

毎年3月中~下旬に発表される人事異動の内示は、天国と地獄を分ける審判のようなものです。

 

異動のハラハラは民間含め多くの職場でも言えることだと思いますが、特に地方公務員(消防)は人間関係と同等に配属内容がガラリと変わるので肉体的にも厳しいものとなります。

 

人間関係は最もウェイトを占める部分ですが、ひとつ消防と言っても部署が多くてやるこも全然違います。

 

そのエグさも含めて、地獄の異動、自分が消防辞めるに至った大きな理由はこんなところになります。

 

もはや転職レベルの組織内異動

消防の部署種別を簡単に紹介

消防と言っても、全体の組織を運用するために色々な部署があります。

 

大きく分けると、現場出動型事務型の2つ。

 

現場出動型は、主に火を消す消防隊(警防隊)、傷病者の救護と病院搬送の救急隊、はしご車や特殊な器具を使用、潜水など幅広い救助活動を行う救助隊(レスキュー隊)、他には現場活動を指揮する指揮隊があります。

 

現場出動するんでかなりハードで、身体を鍛えておく必要があるだけでなく、技術も訓練で磨き続けなければならないところです。

 

事務型は、組織全体の調整として総務課や職員課(人事担当)、予防課や救急課など、現場出動に関わる隊の元とというかその総括事務を行うところになります。

 

各市町村の消防組織の中心的なところで、かなりハードです。その下に、実際に市民の方と接したり調整を行う指導係であったり、自分のいた査察係とかがあります。

 

そして重要で特殊な通信指令という、市民の方からの火災や救急の電話を受け実際に各部隊に指令を出す場所もあります。

 

各市区町村によって形が少しことなるかもしれませんが、基本的にはこのような内容です。

 

これらの部署を行き来する

消防といっても上のような部署がありますが、恐ろしいのが消防吏員(職員)ということでこれらの部署すべてに配属される恐れがあります。

 

現場出動型と事務型なんて、カテゴリーが違い過ぎる別の仕事です。

 

プロレスラーと銀行員を行来するような感覚です。

 

プロレスラーとして日々鍛え技を磨き、その道が好きでやっている人に対して3月下旬に「それでは明日から銀行員として働いてくださいね。」といっているようなものです。

 

実際に現場で身体を動かすのが好きな人に、机にずっと座って事務作業で文字とにらめっこさせればそれはもうストレスでしかないわけで。

 

数年頑張って事務仕事に慣れたところで、また3月下旬に「それでは明日から現場でプロレスラーに戻って闘ってくださいね。」と辞令がおり、その生活が始まります。

 

当然筋力は落ちまくり、今まで培った専門的な技の技術もかなり鈍くなってます。

 

そんな状態で現場活動しろってかなり安全性や隊の活動として危ない限り。

 

自分はもともと事務志望ではあったので途中から事務型に異動しましたが、今まで強制的にでも身についた筋肉は衰え、

 

退職前はかなりのストレスから10kg以上は痩せ筋肉量も減ってました。

 

もちろん異動の際には「どんなところへ異動したいですか?どんな配属場所が良いですか?」と面接や意思表示の確認が行われるんですが、

 

それでも人事の都合で全く関係の無いところへ行かされたりします。

 

異動の被害に遭われた方達

今まで救急一筋でやって来てキャリアもある50代の方が、今まで全く携わったことの無い消防設備や法律に関する予防課の課長として異動させられたりします。

 

全くの0ベースなんで、当時予防課にいた自分(harakoh)にその方が「どこから勉強したらいい?」って話しかけに来られたくらいです。

 

自分もわかる限りでお伝えしつつも、「なんちゅう異動させるんだ」内心思い、その方も「なんでこんな異動なんだろうね」って言ってましたもん。

 

その他バリバリの救助隊の方が、体力と精神力があって耐えれるだろうという理由で消防本部の厳しい事務部署へ行かされたり。

 

救急隊⇒通信指令室⇒予防課と全く別部署の異動をさせられたり。

 

作業効率的にも当人の精神的にもエグイ限りです。

 

その上人間関係にまで気を配らなければならず、これも運ゲームです。

 

自分の場合は、以上のいつどこに異動させられるかわからない恐怖と合わせて、仕事上ヤバい上司と懇願しても離れ離れにしてもらえなかったことから辞めるに至りました。

 

最後に

ということで、特に消防公務員に言えることかもしれませんが、様々な部署のある消防の異動先は場合によっては転職先に等しいです。

 

一からその部署の仕事を覚えないといけないのと、慣れたら慣れたでまた次の異動。

 

人事異動の内示発表の時はで、苦しい場所から異動できるという高揚感を潰されたり、全く先の見えないところで働かなければならないという絶望の淵に落とし込むことすら可能です。

 

組織に属している限り、兵隊として上に従わねばならない宿命にありますが、それでも当人の仕事への熱意や効率を下げる異動を行うのは組織人事としては大きく改善すべきところだ思います。

 

辞めた現在は、一つのスキルを学んでいけるので効率がいいですし、心穏やかに過ごせるというところが大きいですね。

 

もう配属のある組織には戻れないです・・・

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